2018年12月23日

実例で見る活字書体「きざはし金陵M」②

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『諏訪敦 絵画作品集 Blue』
(諏訪敦著、青幻舎、2017年10月20日)

「きざはし金陵Mが本文に使われている本をみつけました」と教えてもらった。諏訪敦さんの画集である。使用例のすべてを購入するわけにはいかないので、こういう情報はありがたい。美術評論家の北澤憲昭氏の寄稿文2ページをコピーしてもらった。教えてくれた人は、「本文書体にパワーを感じた」と言っていた。
誰かが「右上がりの書体では横組みでは使えない」というようなことを書いていたのを見かけた。たぶん頭の中だけで想像して実際に使ってみたわけではないのだろう。その人はこの文章を見てどのように思うのだろうか。
本文ではなくて書籍のタイトルだったが「きざはし金陵」を横画が水平になるように加工して使っているのを見たことがある。「明朝体は水平垂直だ」と思い込んでいる人から見れば変に思えるのかもしれないが、もともと起筆が斜めに入るものは横画が右上がりになるのが自然だ。横画を水平にするのは起筆を垂直にしなければならない。さらに言えば「きざはし金陵」は横画を右上がりで設計しているのだから、無理やり水平に加工してしまうと不自然に見えると思う。
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2018年12月08日

実例で見る活字書体「きざはし金陵B」①

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『天文学と印刷 新たな世界像を求めて』図録
(印刷博物館、2018年10月20日)

印刷博物館の企画展「天文学と印刷 新たな世界像を求めて」を訪れた人のうち、展示ディスプレイからフライヤー、チケットにいたるまで、すなわち大きなサイズから小さなサイズまで、そこに使われていたひとつの書体に気がついた人は少ないのかもしれない。それは喜ぶべきことである。その書体が決して主張することなく、その場に溶け込んでいるということなのだろう。
「きざはし金陵B」という書体である。それは図録にも効果的に使われていた。デザインは中野豪雄さん。この図録は、第60回全国カタログ展図録部門にて、文部科学大臣賞/柏木博賞を受賞された。
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2018年12月05日

実例で見る活字書体「くらもち銘石B」②

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『ゲゲゲの鬼太郎1』
(水木しげる著、講談社、2018年)

少年マガジンコミックスとして新書サイズで甦った『ゲゲゲの鬼太郎』。いうまでもなく水木しげるの代表作である。
全13巻のうちの第1巻には、1965年に『墓場の鬼太郎』として連載された4話が収録されている。そのころ小学生だった私は少年マガジンを読んでいたのだが、残念ながらまったく記憶がない。当時の少年マガジンには『8マン』や『巨人の星』が連載されていて、貪るように読んだものだが……。
別冊少年マガジンに掲載された3話には鬼太郎の出生の秘密が明かされている。中学生になっていたので、これは読んでいなかったかもしれない。「へ〜、そうだったのか」と思いながら新鮮な感じで読む事ができた。
このコミックスの目次には「KOくらもち銘石B」が使われている。カバーデザインは坂野公一さん。
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