2019年06月25日

実例で見る活字書体「きざはし金陵M」③

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『心底惚れた 樹木希林の異性懇談』
(樹木希林著、中央公論新社、2019年)

1976年に月刊誌『婦人公論』に掲載された、当時33歳の樹木希林(当時の芸名は悠木千帆)さんの対談集。
対談相手は、渥美清さん、五代目中村勘九郎さん、草野心平さん、萩本欽一さん、田淵幸一さん、十代目金原亭馬生さん、つかこうへいさん、山城新伍さん、いかりや長介さん、山田重雄さん、米倉斉加年さん、荒畑寒村さんの12人。
巻頭の言葉、目次、対談相手のプロフィール、そして樹木希林さんのプロフィールが「きざはし金陵M」で組まれています。

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2018年12月23日

実例で見る活字書体「きざはし金陵M」②

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『諏訪敦 絵画作品集 Blue』
(諏訪敦著、青幻舎、2017年10月20日)

「きざはし金陵Mが本文に使われている本をみつけました」と教えてもらった。諏訪敦さんの画集である。使用例のすべてを購入するわけにはいかないので、こういう情報はありがたい。美術評論家の北澤憲昭氏の寄稿文2ページをコピーしてもらった。教えてくれた人は、「本文書体にパワーを感じた」と言っていた。
誰かが「右上がりの書体では横組みでは使えない」というようなことを書いていたのを見かけた。たぶん頭の中だけで想像して実際に使ってみたわけではないのだろう。その人はこの文章を見てどのように思うのだろうか。
本文ではなくて書籍のタイトルだったが「きざはし金陵」を横画が水平になるように加工して使っているのを見たことがある。「明朝体は水平垂直だ」と思い込んでいる人から見れば変に思えるのかもしれないが、もともと起筆が斜めに入るものは横画が右上がりになるのが自然だ。横画を水平にするのは起筆を垂直にしなければならない。さらに言えば「きざはし金陵」は横画を右上がりで設計しているのだから、無理やり水平に加工してしまうと不自然に見えると思う。
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2018年12月08日

実例で見る活字書体「きざはし金陵B」①

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『天文学と印刷 新たな世界像を求めて』図録
(印刷博物館、2018年10月20日)

印刷博物館の企画展「天文学と印刷 新たな世界像を求めて」を訪れた人のうち、展示ディスプレイからフライヤー、チケットにいたるまで、すなわち大きなサイズから小さなサイズまで、そこに使われていたひとつの書体に気がついた人は少ないのかもしれない。それは喜ぶべきことである。その書体が決して主張することなく、その場に溶け込んでいるということなのだろう。
「きざはし金陵B」という書体である。それは図録にも効果的に使われていた。デザインは中野豪雄さん。この図録は、第60回全国カタログ展図録部門にて、文部科学大臣賞/柏木博賞を受賞された。
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